イケメンに好かれたいくるみの苦悩
ねぇ、そんなに落ち込まないでよ。
せっかく紹介してもらう決心ついたのに…「彼女できたらしくて紹介できない」ってどういうこと!?
試しに会ってみようとかいう段階でもなかった(;-;)
ていうかあんなにイケメンって騒いどいて、イケメンじゃない男に振られるって悲しい…
いやいやいや別に振られてはないですから!!
うんうん、私もあるよ。
男は顔じゃない そう言い聞かせて迎えた出会いで結果的に私が振られるっていう…いや、門前払いみたいな?
おおう…なんか私のことなのにくるみさんの古傷えぐってしまって申し訳ないです。ていうかその話初耳なんですけど!
前にね、知り合いに寿司職人を紹介してもらったんだ。
最初は「え?!寿司ネタの話で盛り上げないといけないのかな?!"カリフォルニアロールって肯定派ですか?"的な…?」って不安だったんだけどさ。会う前にLINEのやりとりしてる時点で、音楽とか食の趣味とか意外と共通点がたくさん見つかってね。
へーー!良い感じ!理想的な展開!
向こうが早く会いたいオーラ出してきてたくらいだったんだけど、いざ会ってみたら何故か話があんまり盛り上がらないのよ。
ええー、なんでですかね('ε'*)話題はあるのに…
なんか私も、あまり彼の人間性に興味が持てなくてさ(笑)
ファッションもビミョーに私の好み外してくるの。ジーンズの色とかジャケットの素材とか。「何でそのニット、裾の部分だけ漁師網みたいになってんの?!」とか…
どんなニットだったんですか(笑)ある意味興味深いですけどね。
何より、いまいち芯の食った会話ができない感じ?
まぁこっちがそう思ってるってことは、向こうも思ってたのと違ったんだろうけどね。 私もLINEでは普通の可愛い女の子だし。
自分のクセは理解してるんだ…
たしかに、くるみさんのクセは否定できないけど…
(むしろLINEのスタンプもかなりクセ強かったような)
そしてとうとうそのクセが頭角を表したわけだ。
彼がちらっと言った「子どもの頃ちょっと幽霊とか見えたから」っていう言葉に、その日1番のテンションで食いついたからね。ま、それが原因かはわからないけど、その後一切音沙汰なし。
幽霊…食いつくところが独特すぎる。さすが、くるみさん。
イケメンに好かれたくて生きてるのに、タイプじゃない男に嫌われるって心に傷を負うよね。
居酒屋で呑んだ後、2人ともコーヒー好きだから近くの喫茶店にまで行ったのに、そこを出た後「俺これから知り合いの店行くから、ここで」って新宿の真ん中で置き去りにされたもん…
うわ!駅まで送らない男、最低!(-"-)
その後どうしてもそのまま帰る気になれなかったから、一人でジョナサン行って、涙こらえながら温かいコーンポタージュ飲んだわ。
悲しい…悲しすぎる!
イケメン好きのくるみさんが意を決して現実と向き合い、タイプじゃない男の人とのご縁に手を伸ばしたというのに!!
そしてこの傷を癒してくれるのはイケメンの愛しかないという無限ループ\(^-^)/
それにしても寿司職人という時点で色々話し掘り下げられそうなのに、なぜ幽霊に持っていかれてしまったのか…
あーあ!幽霊の話しても引かないイケメンいないかなぁー…
ちょっとぐぐってみよ…「オカルト イケメン」っと。
…………って、え?!?!松坂桃李と藤原竜也が出てきた!!!!最高やん!
松坂桃李はムーとか読んでて、藤原竜也はコストコ上空でUFO見たんだってwww
やば!テンション上がるー!
くるみさんが無駄な希望を見出してしまったあああ!!!
なんだ!オカルト話のせいじゃなかったんだな♪!
いや、オカルト話も立派な一因だと思います。
いや!でも!だって!現にこうやってオカルト好きなイケメンはいるわけだし。そんなことで引く男は逆に器小さい奴だって思えてきたわ。
…あれ?もしかして私自分でどんどん恋人のハードルあげてる?
はい。その条件の恋人だと、おそらくUFO見つけるのと同じくらい難しいと思います。
まじ?!逆にロマンあるーー❤
これはまた同じ過ちを犯すだろうな、きっと。